思考ブログ

物事について,ちょと立ち止まって考えてみた.

バブルから現在までをネズミの社会に置き換えてみた

はじめに

よく団塊の世代,バブル世代,氷河期世代ゆとり世代等で世代間の話が出ますが,その背景

目次

バブル前

バブル前世代ネズミは,コツコツと狩猟場を変えたり,住処を定期的に整備したりと日々まじめに生活していました.まじめに生活していると,たまたま気候変動で段々と温かくなり,狩猟場でとれるエサが増えてきました.十分なエサと時間が取れることになってきたこともありそれに次第にネズミが増え,ただでさえ取れやすいえさ場で数的にうまく取れるようになったことから,豊かな生活ができるようになってきました.次の世代もこれなら大丈夫だろうと思い,少しずつ世代交代してきました.

バブル期

前の世代から聞いた狩猟場に加え,ちょっとどこかに行けばすぐにエサが見つかる素晴らしい時代です.何かすればすぐにエサが見つかるため,「頑張れば報われる」,「自分たちは努力をしたから成功している」といった思い違いをし,増長していきます.おまけにエサを食べては巣にそのまま放棄し(環境汚染,資源の無駄遣い),挙句の果てにエサを巣に持ち帰らず食べる(経費などの無駄遣い.接待費といってクラブに行ったり)といったなかなかな生活をしていました.増長したネズミたちはどうなるのでしょうか?

氷河期到来

気候変動での一時的な温かさは消え,反動として冷え込む日々が続きます.エサ場であってもなかなかエサが見つからない日々になってきました.しかし,バブル期のネズミたちは遊び惚けていたため,先人たちの知恵も経験もありません.そこで,自分たちのエサ場を守るため,結束してある行動に出ます.そう氷河期に生まれたネズミたちが大人になって入るはずだったエサ場共有のコミュニティに入れなかったのです.エサ場に近づくとバブルネズミたちから門前払いされる氷河期ネズミ.

そして,バブルネズミたちは言うのです.「エサが見つからないのは自己責任」だと.「だって,優秀なネズミはちゃんとエサ場のコミュニティに入れている」ではないかと.

哀れ氷河期ネズミは,バブルネズミの自己保身と増長して努力してこなかったことのツケを払わされることになり,「引きこもり」だ,「怠慢だからコミュニティに入れないんだ」と厄介者と認識されるようになったのでした.

ゆとり・さとり世代

気候変動で寒いままで氷河期ネズミを締め出す以外は相変わらず怠慢なバブルネズミ.当然,エサ場の状況は変わりません.そして忍び寄ってくる不自由さを感じだす老化現象.もう少しで,自力でエサ場に行くことはできなくなってきます.エサ場の状況が好転しない以上,エサ場に行けなくなる自分たちの老後に不安が足り出します.そしてバブルネズミはいうのです.「ゆとり・さとりネズミは無能だ.野心が足りたい.だから社会はよくならない.俺たちが若いころは(以下略)

古くて役に立たない経験談や武勇伝,そして上記のような戯言を聞き流し,ゆとり・さとり世代は情報を共有を強化し,玉石混交な情報の中から過去にあったこと・今の現状を把握します..その結果,無駄な努力はせず,合理的に生きようとします.

しかし,なおも必要に口撃をやめなかったバブルネズミ.バブルネズミに堪忍の尾を切らせたゆとり・さとり世代はうるさいだけで役に立たなかった世代を老害と呼び捨てるようになりました.

Z世代

Z世代はさらに情報に通じるようになりました.バブルネズミたちはまだ存命で,養うには十分なエサが必要です.しかし,彼らに待ち受けているのはバブルネズミが残した腐りかけ,ボロボロになった巣(インフラなど)と枯れ果てたエサ場です.彼らが豊かな生活を望むなら,もはや他所(海外)に移住し,新規開拓しかないのかもしれません.

この先

バブルネズミたちは絶対数の多さをいいことに,下の世代たちに好き勝手します.自分たちの取り分を維持するために,現役世代の負担を増やしたり,負債を増やしまくります.そして,言うのです.

「俺たちが若いころに頑張ったから,俺たちの巣(日本)はでかくなった.お前たちがそれを衰退させた.だからお前たちは責任をもって俺たちの面倒を見ろ.」

「何?仕組みを刷新したい(IT化,etc)?.俺たちが生活しにくくなるだろうが‼」

「負債?大丈夫だ.自分たちの子供に借りているのと同じだから,破綻はしない.将来お前たちが返せばよいからな!ガハハハッ」

さあ,ネズミたちはどうなるのでしょうか...

最後に

厳密には多少のずれはあるでしょうが,おおむね上記の認識です.ネズミに例えて氷河期世代を書いていると,すごい被害者であることに気づきました.

普通に各世代の特徴系のブログなんかを読んでいくと氷河期世代は自己責任と思ってしまったりしますが,背景なんかを加えて,情勢を加味していくと見え方が違ってきますね.公開されている情報を鵜呑みにせず,かみ砕いて理解することは本当に大切だということが一番大きな収穫でした.